2009 Fiscal Year Annual Research Report
豊後水道地域における低周波微動と超低周波地震の同時自動モニタリング
Project/Area Number |
20540412
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
須田 直樹 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 准教授 (10222069)
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Keywords | 豊後水道 / 低周波微動 / 非火山性微動 / 超低周波地震 |
Research Abstract |
本研究は,西南日本で発生している低周波微動の活動域の最西端である豊後水道地域に,臨時広帯域地震観測点を設置して,同地域における低周波微動と超低周波地震の活動を自動モニタリングし,それらの関係を明らかにすることを目的としている。本年度は,以下の研究計画のもと,研究を実施した。 (1) 日振島観測点の改良とデータの自動モニタリングシステムへの導入 データ収録装置の置き換え(QUANTERRA Q330からデータマークLS7000-XTへ)を行った。これによって、WIN形式でのデータ転送が可能になったので,JDXnetで配信されている他機関のデータと広島大学内で同化し,自動モニタリングシステムでオンライン処理を行っている。 (2) 鶴御崎観測点の再設置 大分県佐伯市の鶴御崎ミュジアムパーク展望ブリッジ準備室における観測は、電源設備における漏電の多発により不可能になったので,新たな観測点を探索した。その結果,安定した商用AC電源と既設の電話回線が利用できることから,同パーク入口の現在閉鎖されている休憩所内への設置が適当と判断し,再設置した。地震計はSTS-2型広帯域地震計を、データ収録装置はデータマークLS-7000XTを設置した。 (3) 「低周波微動自動モニタリングシステム」のソフトウェア改良 現在運用している「低周波微動自動モニタリングシステム」における震源決定方法を,3次元速度構造を用いる方法に改良した。しかし,この方法では思ったより震源決定の精度を上げることができなかったので,これまでの結果との整合性を考慮して,システムへの導入は見送った。
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