2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Verification of a hypothesis and development of a numerical model on feedback mechanism between variation of calving glaciers and proglacial lakes
Project/Area Number |
20540430
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
NAITO Nozomu Hiroshima Institute of Technology, 環境学部, 准教授 (90368762)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 氷河変動 / カービング / 氷河湖 / 氷河流動 / フィードバック |
Research Abstract |
湖や海に流入している氷河の末端部の氷塊が湖・海の水中へ崩壊して氷山となる現象をカービング(Calving)と呼ぶ。本研究では、末端部が湖にカービングしている氷河の中流部から下流部にかけての氷厚減少速度と末端部におけるカービング速度との間に正のフィードバック機構が働くとの仮説を、現地観測データをもとに検証することを第一の目的とする。そして、両者の定量的な相関関係の導出とカービング氷河の変動モデルの構築を目指し、将来の変動予測に資することもさらなる目的とする。 具体的には、複数地域のカービング氷河の下流部において、氷厚変動、表面流動、氷河内水位を測定し、同時に氷河前面湖へのカービング頻度等についても観測し、その相互関係を検証する。そして、カービング氷河の底部や内部に浸透している水の圧力と氷河の流速との定量的関係を探り、汎用的な定式化およびモデル化を目指す。
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