2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20550035
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中垣 良一 Kanazawa University, 薬学系, 教授 (20159057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福吉 修一 金沢大学, 薬学系, 助教 (10456410)
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Keywords | 光着色現象 / ジニトロベンジル基 / 複素環化合物 / 再結晶 / 1-(2,4-ジニトロフェニル)エチル基 / 不斉炭素 |
Research Abstract |
(A) 2,4-ジニトロベンジル基とべンズイミダゾール環を複素環の2位で連結させた化合物(1)を合成し、光着色現象を検討した。化合物(1)は、トルエンと水/メタノール混合溶媒から再結晶させた。その結果、(1)の結晶には、可逆的光着色を示す結晶とそうでないものとの2種類存在することが確認された。(1)の微結晶を臭化カリウムの錠剤に分散させて、光照射を行ったが、FT-IR法では、照射前後におけるスペクトルには、明確な変化が認められなかった。 (B) 1-(2,4-ジニトロフェニル)エチル基とピリジンを複素環のα位で連結させた化合物(2)を合成し、光着色現象を検討した。2の近紫外光の照射により色調の変化は検出できたが、FT-IR法では赤外吸収スペクトルの上では極めて微小な変化しか検出できなかった。(2)の結晶に近紫外光を照射すると、不斉炭素が消失する。(2)のラセミ体をHPLC法により、2種類の対掌体に分割し、その溶液に紫外光を照射したところ、光学純度の低下することが判明した。これは、フェニルエチル基の不斉炭素と結合する水素原子が可逆的光着色現象に関与していることが明らかとなった。化合物(2)は、次の3種類の混合溶媒を用いて再結晶を行った。(ア)酢酸エチル/ヘキサン、(イ)水/エタノール、(ウ)クロロホルム・ヘキサン。いずれの混合溶媒から再結晶させても、光着色現象が観測された。
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Research Products
(3 results)