2010 Fiscal Year Annual Research Report
ランタン型二核錯体の連結・集積による新規機能性化合物の合成
Project/Area Number |
20550066
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
半田 真 島根大学, 総合理工学部, 教授 (70208700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 崇久 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (00379033)
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Keywords | 二核錯体 / ポリマー錯体 / ルテニウム / ロジウム / 磁性 / 液晶 / 置換反応 / 集積化 |
Research Abstract |
二個の金属イオンと四個の二座配位子からなるランタン型二核錯体を、連結・集積化したポリマーおよびオリゴマー錯体を合成し、それら化合物の性質を調べた。本年度の結果を、以下の1および2に述べる。 1.カルボン酸架橋ルテニウム(II,III)二核カチオンの連結ポリマー錯体[Ru_2^<II,III>(O_2CR^I)_4X]_∞(R^I=CH_3(CH_2)_m、R^2=C_6H_2(O(CH_2)_n,CH_3)_3;X=Cl^-、OCN^-、SCN^-)を合成し、その性質を調べた。X^-イオンを介したルテニウム(II,III)二核間の反強磁性相互作用の強さおよび液晶としての性質について検討したところ、カルボン酸イオンの炭素鎖の長さの影響は系統的には理解できないことが分かった。また、アルキル鎖を重水素化し、^1H NMRスペクトルを詳細に解析することで、溶液中でもポリマーおよびオリゴマーが形成され、平衡状態にあることが示唆された。 2.N,N'-ジアルキルフェニルホルムアミジナートイオン(R-pf^-)とカルボン酸イオンを分子内に架橋配位子として含む二核ロジウム(II)錯体([Rh_2(R-pf)_m(O_2CCF_3)_<4-m>](m=1~3))について、カルボン酸イオンの他のカルボン酸イオンへの置換反応を系統的に調べた。置換反応で得られた錯体が目的の化合物であることを、TOF-マススペクトル、NMRスペクトルおよび単結晶X線解析の結果に基づき同定・確認した。さらに、テレフタル酸イオンのなどの四座配位子で置換反応を行い、二核錯体が二量化あるいは四量化した集積連結化合物の合成・同定を行った。
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Research Products
(25 results)
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[Presentation] Synthesis, One-dimensional Polymer Complexes of Rhodium(II) Carboxylates and N,N'-Bidentate Ligands2011
Author(s)
Masahiro Mikuriya, Junya Yamamoto, Kazuya Ouchi, Yasutaka Nakanishi, Daisuke Yoshioka, Hidekazu Tanaka, Makoto Handa
Organizer
Second International Conference on Multifunctional, Hybrid & Nanomaterials
Place of Presentation
Strasbourg, France
Year and Date
2011-03-07
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