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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ナノ粒子高分解能分離定量法の開発

Research Project

Project/Area Number 20550073
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

竹内 豊英  岐阜大学, 工学部, 教授 (40135322)

Keywords液体クロマトグラフィー / ハイドロダイナミックモード / サイズ排除モード / シリカコロイド / 金コロイド
Research Abstract

本年度は,ハイドロダイナミックキャピラリークロマトグラフィー(HDCC)によるナノ粒子の分離について研究した。これまで,充填カラムによるハイドロダイナミッククロマトグラフィー(HDC)によるシリカコロイド分離について検討したが,達成される分離度が充分ではなく,それを改善するためにはより小さな充填剤粒子を用いるか,あるいは長い分離カラムを用いる必要があった。そこで,透過性の高いモノリス型キャピラリーによるHDCCに注目し,シリカ系キャピラリーモノリスカラムを用いたHDCCによる直径1~100nmのナノ粒子(シリカコロイドおよび金コロイド)の分離測定法の高性能化を目指した。
内径50~150μmのモノリス型シリカキャピラリーカラムについて検討した結果,シリカナノコロイドおよび金ナノコロイドのサイズ大きいほど溶出が早く,サイズによる分離を達成することができた。用いたモノリスシリカには,10~15nm程度のメソポアがあることが想定され,小さなナノ粒子についてはHDCモードの他にサイズ排除の効果も含まれることが予測された。また,検出器や連結部を含む流路における吸着やコロイド自身の凝集を避けるために溶離液の条件を検討した。シリカコロイドについてはリン酸緩衝溶液(pH7)が,また,金コロイドについてはドデシル硫酸ナトリウムを添加することが有効であることがわかった。長さ50cmのモノリスキャピラリーカラムによって25cm充填カラムとほぼ同程度の分離能を達成できることが分かった。モノリス型キャピラリーカラムは,透過性が高く,より長いカラムを利用することにより分離能を更に改善できる可能性がある。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] モノリス型キャピラリーカラムを用いたナノ粒子のサイズ分離手法の開発2010

    • Author(s)
      加藤くみ子・斎藤栄子・竹内豊英・川西徹
    • Organizer
      第21回クロマトグラフィー科学会議
    • Place of Presentation
      武庫川女子大学
    • Year and Date
      2010-10-23
  • [Presentation] Synthesis of gold nano colloids and their separation by hydrodynamic chromatography2010

    • Author(s)
      Siswoyo, Lim Lee Wah, 竹内豊英
    • Organizer
      日本分析化学会第59年会
    • Place of Presentation
      東北大学
    • Year and Date
      2010-09-17

URL: 

Published: 2012-07-19  

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