2009 Fiscal Year Annual Research Report
表面プラズモンによるラマン光の増強を利用する高分子鎖の単一分子分光・イメージング
Project/Area Number |
20550109
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
前田 寧 University of Fukui, 工学研究科, 教授 (60242484)
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Keywords | ラマン分光法 / 近接場光学 / ナノテクノロジー / 表面増強 / 表面プラズモン / 走査型トンネル顕微鏡 |
Research Abstract |
銀を探針として用いる走査型トンネル顕微鏡(STM)よる分子像の観察と、レーザー光の照射によりこの探針の表面に励起される表面プラズモンを励起光として用いる単一分子のラマンスペクトルの測定について検討を行った。Nanosurf社のSTMとArレーザー(513.5,488nm)、固体グルーンレーザー(532nm)、冷却CCD検出器を組み合わせて装置開発を行っている。また、ラマン散乱の表面増強効果のあるAg探針を機械的あるいは電気化学的研磨により先鋭化し探針を作成する方法について検討した。STM観察においては電解研磨したAg探針によりHighly Orientated Pyrolytic Graphite(HOPG)の原子像の観察には成功した。しかし、Ag等の基板表面に吸着させた分子の像の観察には成功していない。ラマンスペクトルの測定においては、Ag探針の表面に直接ローダミンを吸着させる方法では表面増強効果により良好なラマンスペクトルが観察されることが確認できたが、Ag基板の表面に吸着させたローダミンにAg探針を接近させる方法では、まだスペクトルの測定に成功していない。 次に、銀コロイドで表面をコートしたポリスチレンやポリメタクリル酸メチルの微粒子を用いる表面増強ラマンスペクトルの測定について検討した。レーザートラップ法で粒子を捕捉しつつ、表面に吸着したローダミンの表面増強ラマンスペクトルを測定することに成功した。
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[Journal Article] Design of Temperature-Responsive α,α-Disubstituted Vinyl Polymers with Enhanced Hysteresis2010
Author(s)
Mori, T.; Beppu, S.; Berber, M.; Mori, H.; Makimura, T.; Tsukamoto, A.; Minagawa, K.; Hirano, T.; Tanaka, M.; Niidome, T.; Katayama, Y.; Hirano, T.; Maeda, Y.
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Journal Title
Peer Reviewed
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