2010 Fiscal Year Annual Research Report
RNA上に構築された色素ナノ組織体による光電変換システム
Project/Area Number |
20550129
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
中村 光伸 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50285342)
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Keywords | RNA / π―アレイ / 自己組織化 / 光物性 / ナノ組織体 / 光電変換 |
Research Abstract |
22年度は電子ドナーとしてピレン、電子アクセプターとしてニトロベンゼンを核酸上に配列させたヘテロ接合ドナー・アクセプターアレイ、およびナフタレンジイミド(NDI)を核酸を鋳型にして配列させたNDIアレイを構築し、その光機能について検討した結果、下記の成果を得た。 1. ピレンを電子ドナー、ニトロベンゼンを電子アクセプターとしてこれらをRNA上に配列させたバイアレイの構築に成功した。構造解析の結果、ピレンは二重らせんの副溝に配列し、ニトロベンゼンは主溝に配列していることがわかった。さらにピレンの選択的光励起によりピレンからニトロベンゼンへの電子移動が起こることを確認し、RNA上で電荷分離状態が生成していることを明らかにした。 2. NDI誘導体を構成単位としてDNAを鋳型にしたNDIアレイの構築に成功した。このNDIアレイを金表面に固定化した修飾電極を作製し、固定化金電極を作用極とする三電極法により電子キャリアを含む水溶液中で膜中のNDIの選択的光励起により発生する電流を測定したところ、光電流が発生することを確認しNDIアレイが良好な電荷移動媒体となり得ることを明らかにした。
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] Electron Transfer Through RNA Duplex2010
Author(s)
Yumiko Otsuka, Yusuke Hasegawa, Tadao Takada, Mitsunobu Nakamura, Kazushige Yamana
Organizer
International Roundtable on Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids
Place of Presentation
リオン大学・リオン・フランス
Year and Date
2010-09-01
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