2008 Fiscal Year Annual Research Report
環状配位子ー金属錯体を触媒として用いる芳香族ハロゲン化物の脱ハロゲン化
Project/Area Number |
20550139
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
望月 桂 Yokohama City University, 国際総合科学研究科, 教授 (60150562)
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Keywords | 環状配位子 / 金属錯体 / 脱ハロゲン化 |
Research Abstract |
今年度、樹脂への固定化や光感応基を導入するための“鍵配位子"となるピリジン環の第4位に水酸基を導入した環状配位子L3を合成した。ケリダム酸を出発物質として4工程を経てジアルデヒドAを合成し、これとトリアミンBを銅イオン存在下でテンプレート反応させて、環状配位子L1を合成した。さらに、L1の窒素原子をトリフルオロアセチル基(TFA)で保護して得られるL2から、水酸基の脱保護を行い、目的の環状配位子L3を得ることができた。 さらに、環状配位子L3を、側鎖として反応性の官能基である塩化ベンジル基をもつ樹脂(RX)と反応させ、樹脂上に固定化を図る研究を行った。環状配位子L3は樹脂上に固定できることは分かったが、固定効率を向上する必要があることが判明した。 さらに、光感応基を持つ環状配位子-金属錯体の合成を行った。これまでに“鍵配位子"L3と4-プロモメチルビピリジンを反応させ、配位子L5を合成し、これを、ジクロロビス(ビピリジン)ルテニウム錯体と反応させ光感応基であるルテニウムトリスビピリジン錯体が結合した配位子L6を得ることができた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] New bis (macrocyclic) dinickel (II) complexes obtained by oxidation of bis (5, 7-dimethyl-1, 4, 8, 11-tetraazacyclotetradeca-4, 7-dien-6-yl) dinickel (II) perchlorate2009
Author(s)
Mochizuki K., Sugita T., Yamada F., Mochizuki N., Hayano K., Ohgami Y.
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Journal Title
Inorg. Chim. Ada 362
Pages: 1204-1208
Peer Reviewed
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