2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20550141
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
西本 右子 Kanagawa University, 理学部, 准教授 (70241114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津越 敬寿 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (20277271)
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Keywords | 分析化学 / エコマテリアル / 環境影響 / VOC / 迅速評価 / IA-MS / 熱分析 / 吸脱着 |
Research Abstract |
本研究の目的は「廃材の再利用による多孔質木質系炭素材料をVOC及び臭い物質の吸着剤に利用するための迅速評価法の確立」である。平成20年度は木質系多孔質エコマテリアルのVOC吸着特性の迅速評価法及びVOC脱着特性の迅速評価法、の2点について評価時間の短縮と複数成分の同時評価法確立を目指すことであった。 今年度得られた成果として、吸着、脱着共にVOC成分が2成分共存する系において適用できることがわかった。評価時間は単成分に対して120分であったものを、2成分で100分にまで短縮することができた。また吸着剤の対象もリンゴ搾汁残さに加えて、建築廃材及びオカラから調製したウッドセラミックス(多孔質炭素材料)に広げることができた。 今年度の研究過程において、ウッドセラミックスの調製条件のうち焼成温度が重要であることがわかってきた。特に500℃以下の比較的低い温度で焼成した場合に特異的に吸着するVOC成分が材料によって異なってくると考えられた。詳細な研究を現在進めている。 これらの成果は4つの国際学会及び2つの国内学会においてあわせて12件の報告を行うことができた。また、学会以外に西本は2件の講演(エコマテリアルフォーラムグリーン購入法を促進するリサイクル技術および製品の調査2008ワーキング、神奈川大学湘南ハイテクセミナー)を行っている。この報告件数は計画を上回るものである。
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Research Products
(12 results)