2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20550149
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 浩士 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40334544)
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Keywords | 糖質 / グリコシル化 / 免疫 / デクチン1 / 固相合成 / βグルカン / 多糖 / オリゴ糖 |
Research Abstract |
天然には特異な生物活性を示す多糖が多く存在する。しかしながら、それら多糖は一般に不均一である。さらに多糖を部分加水分解したオリゴ糖は分離精製が困難であり、純粋なオリゴ糖サンプルを入手することも困難である。しかしながら、それら多糖は一般に不均一である。さらに多糖を部分加水分解したオリゴ糖は分離精製が困難であり、純粋なオリゴ糖サンプルを入手することも困難である。そのため、多糖の生物活性発現に関与する糖鎖構造の解明や、その生物活性発現機構の解明は困難である。本研究では、精密有機合成 本研究は、高度な化学合成技術を利用して、構造明らかな関連多糖の化学合成を行なうことによって、その生物活性発現機構を明らかにすることを目指した。特に、自然免疫活性化作用を有するβグルカン多糖関連オリゴ糖の合成を行なうことにより、その構造活性相関を明らかにすることを目的とした。本年度は、糖供与体および糖受容体部分を独立に設計した2糖ユニットを基盤とした1、3βグルカン直鎖糖の効率的な合成法の開発を行なった。その結果、ジオール型糖受容体を用いた場合に高収率で目的とするβ1、3結合が構築できることを見出した。本ユニットを用いて、直鎖型の糖鎖の合成を検討したところ、16糖の保護糖の合成を達成した。得られた保護多糖誘導体の固相脱保護法による脱保護を検討した。その結果、16糖という大きな糖鎖であっても、固相上に固定化できかつ、その脱保護がスムーズに進行することを明らかにした。
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