2009 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子タイピング・生体分子センシングのための電気化学DNAデバイス
Project/Area Number |
20550156
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山名 一成 University of Hyogo, 大学院・工学研究科, 教授 (70192408)
|
Keywords | 遺伝子タイピング / DNAデバイス / レドックス修飾DNA / 鎖交換反応 / 電気化学検出 |
Research Abstract |
電気化学的に特定の遺伝子配列をタイプ分けして検出する手法は、蛍光法と比較して、低コストで作成できるプローブチップを利用して行なえる点で優位性を有しているものの、1) レッドックス試薬あるいは触媒を添加して検出する必要がある、2) 対象DNAをラベルする必要がある、3) プローブの設計と合成が難しい、などの短所を有していた。 われわれは、遺伝子配列の電気化学検出におけるさまざまな問題点を解決するため種々の検討を行ってきた。本年度は、アントラキノンやフェロセン誘導体をレドックスレポーターとして組み込んだDNAチップを作成して、DNA鎖交換を基盤とした遺伝子変異の電気化学検出やバイオ分子のセンシングを検討した。われわれの方法によると、合成が比較的簡単に行なえるレドックスレポーターを用いて、検出対象となる遺伝子のラベルを行なうこと無しに、触媒など他の試薬を検出時にいっさい加えることなく、DNA一塩基変異の電気化学検出やバイオ分子の電気化学センシングが行なえることを明らかにした。さらに、π共役型レドックス-DNA誘導体の合成にも成功し、一塩基変異の電気化学検出や核酸電子リレーシステムに展開可能であることを明らかにした。
|
Research Products
(15 results)