2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規開発・低速原子散乱による絶縁体表面三次元原子構造マッピング装置
Project/Area Number |
20560023
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
梅澤 憲司 Osaka Prefecture University, 総合教育研究機構, 教授 (80213487)
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Keywords | 表面 / 原子散乱 / イオンビーム / 原子構造解析 / 飛行時間 |
Research Abstract |
本研究を実施ている実験装置は、自作機に基づいている。長年かけて電子回路、計測用ソフトウエァー、試料用マニュピュレータを外部への依頼を行わずに自作した。このため他にない独創性がある装置開発が進んでいると考える。H20年度は、計測用ハードウエァである電子回路の実装を再度見直した。具体的にはプリアンプを電荷増幅型のものに変更した。飛行時間計測用計器の電子回路実装変更、複数のパルス信号が自由自在な時間タイミングで発生できるよう電子回路の変更、ステッピングモータ駆動用電源の変更などを実施した。その成果があり、飛行時間スペクトルは非常に優れたS/N比で取ることに成功した。かつデジタル・アナログ電子回路混在の計測用ハードウエァーがノイズの影響を受けなく安定して働くようになった。電子回路については実用新案を申請し権利化を図った。今後出願の変更も検討している(特46条の2)。早期権利化をはかったのは、自作電子回路をビジネスとして活用する旨の話があったからである。また検出器周辺では電場の掛け方を変更し検出効率を100%とした。検出器前に設置していた電子線除去用のメッシュを取り外すことができた。課題を遂行するにあたり基本となるハードウエァーについての十分な改良が行えたと考える。今後新たな問題が発生するかもしれないが一つの大きな壁を越えたと考える。これは大きな研究成果であると考える。さらなる機器、計測用ソフトウエァーの改良を加えて目標である絶縁体表面原子構造を計測の実施を行う。
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Research Products
(7 results)