2009 Fiscal Year Annual Research Report
プラズモン空隙光導波路を利用した高効率近接場光プローブのシミュレーションと実証
Project/Area Number |
20560035
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
田中 嘉津夫 Gifu University, 工学部, 教授 (40092944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅宏 岐阜大学, 工学部, 准教授 (80267848)
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Keywords | 表面プラズモン / シミュレーション / プラズモニクス / 光導波路 |
Research Abstract |
申請者らが提案したプラズモンギャップ(PG)プローブは,迷光が少なく低ノイズである開口プローブの長所と,高解像力を持つ散乱(Tip)プローブの長所を併せ持っている. 平成21年度は主としてプローブ形状の最適設計するため,プラズモンギャップ導波路(SPGW)の伝搬定数の計算を行った。解析手法としてMethod of Lines(MoL)を利用し、計算機コードを開発した。開発したコードを利用してSPGWの様々な形状の複素伝搬定数を求め、表面プラズモン伝搬における減衰定数を詳しく求めた。その結果、軸をずらしたスラブースラブ構造では、減衰定数を増加することなくナノサイズ光強度分布をさらに小さく集光できることを見出した。 また、プラズモンギャップ導波路を利用したプローブ先端における近接場光の性質、とくに電界ベクトルの性質を詳しく分析し、近接場光分布はプローブ先端のナノサイズ構造に大きく依存することを見出した。この結果はプラズモンギャップ(PG)プローブの設計は慎重に実効する必要があることを示している。
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Research Products
(9 results)