2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560049
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Research Institution | Wakayama National College of Technology |
Principal Investigator |
藤本 晶 Wakayama National College of Technology, 電気情報工学科, 教授 (10238610)
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Keywords | ガスセンサ / 過渡応答 / 地場産業 / 食品製造工程 / 分子軌道法 / ドライクリーニング / 省エネルギー |
Research Abstract |
*ドライクリーニングの乾燥工程での衣類の乾燥状態をガスセンサでモニタし,乾燥の終点を正確に把握することで,過乾燥を防いで衣類の傷みを軽減するとともに,乾燥工程の電力消費量を約20%削減することに成功した。また実機を用いたフィールドテストから,リモネンやベクセルクリン等のドライクリーニングに用いる溶剤中でのガスセンサの耐久性や測定値の再現性も確認した。' *和歌山県の地場産業の一つである「湯浅醤油」の発酵過程で発生するアルコール系のガスの半導体ガスセンサによるモニタリングを試み,醤油の発酵状態の定量的な把握を試みている。これにより出荷の時期を明確にすることによる品質の安定化を目指している。 *半導体ガスセンサでのガスとセンサ材料との反応を,センサ材料のクラスターとガス分子を使った分子軌道計算により解析し,センサ材料とアルコール分子との反応の際の活性化エネルギーとガスセンサの過渡応答の遅れ時間との間に強い相関があることを明らかにした。この活性化エネルギーと過渡応答の遅れ時間との関係を利用することにより,ガスセンサによる臭いの識別が可能となることが期待できる。 *半導体ガスセンサの過渡応答モデル中において,ガスセンサの過渡応答の,ガスセンサ表面とガスとの反応の活性化エネルギー依存性を詳しく調べ,分子軌道計算で求めた活性化エネルギーを用いることで,より実験結果に近いモデル計算を行うことができた。
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Research Products
(7 results)