2008 Fiscal Year Annual Research Report
陽電子分光による金属材料工業製品の熱履歴分析法の研究
Project/Area Number |
20560050
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Research Institution | National Research Institute of Police Science |
Principal Investigator |
黒木 健郎 National Research Institute of Police Science, 法科学第二部, 室長 (60392271)
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Keywords | 陽電子 / 消滅ガンマ線 / 熱履歴 |
Research Abstract |
本研究は、各種金属工業材料の加工ひずみの熱処理による緩和を陽電子消滅ガンマ線分析によって検出し、金属材料の熱履歴を検出しようとする研究である。金属片を管状電気炉で加熱処理する際に空気雰囲気で加熱すると金属によっては酸化膜が成長してしまうので、酸化膜の影響を取り除くために、電気炉内部を窒素ガス置換することで金属の酸化を抑制して熱処理を行なって、熱処理金属資料を作成し、陽電子分光の実験を行った。資料金属としては、アルミ、銅、軟鉄、ステンレスを測定した。処理温度は、角金属の(融点-50度)程度までとした。アルミ、銅、軟鉄に関しては、熱処理による陽電子の消滅ガンマ線スペクトルの変化を確認できたが、ステンレスに関しては確認できなかった。これは電気炉の到達温度が1000度に制限されているためであると考えられた。今後は、各資料に関して、加熱温度と加熱時間を変化させて実験を継続する。 実験装置に関しては、既存の計測装置の2台のADCの変換時間が20uSと0.8uSと非常にアンバランスであったので、計数率が数kcpsに制限されていたが、今回ADCの対称化と計数プログラムの高速化を実現し、10kcps(100kB/s)の計数率でも計測が可能となった。
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