2008 Fiscal Year Annual Research Report
凝縮媒質中の衝撃波現象に関する数理工学的手法による総合研究
Project/Area Number |
20560054
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
杉山 勝 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (20110257)
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Keywords | 衝撃波現象 / 凝縮媒質 / 数理工学 / 非平衡熱・統計力学 / 非線型波動 |
Research Abstract |
凝縮媒質(液体や固体)中を伝播する衝撃波に関する数理工学的研究を行うことが目的である。 平成20年度は、次の研究項目を、理論及び数値解析により解析した: 「凝縮媒質中の衝撃波現象を系統的に研究する。特に、ランキン=ユゴニオの関係と衝撃波面構造を定量的に解析し、その力学的および熱的特性を解明する。」 具体的には、以下の手順で研究を行った。 1. 剛体球系での衝撃波現象の解析。 (1) ランキン=ユゴニオの関係:基準系として必要な情報を導出した。 (2) 衝撃波面構造:波面の微視的構造を熱・力学的観点から明確にすることを試みた。 2. 実在液体系での衝撃波現象の解析。 剛体球系で得られた結果を基準として、液体物理学で用いられている摂動理論を援用しつつ実在液体中の衝撃波現象を定量的・系統的に解析した。 3. 結晶性固体における衝撃波現象。 結晶性固体については、申請者の今までの研究成果を更に発展させることを目指している。すなわち、熱振動を考慮に入れた結晶性固体に対する衝撃波現象の解析を試みた。 また、衝撃波の安定性などをコンピュータにより解析するための信頼できるプログラム作成も行っている。
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