2010 Fiscal Year Annual Research Report
超硬質材料を対象とした高能率・高精度みがき加工に関する研究
Project/Area Number |
20560117
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
加藤 秀治 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90278101)
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Keywords | 超硬合金 / 高速摺動 / ポリベンズイミダゾール / 金型 / 磨き加工 |
Research Abstract |
最先端技術を支えるガラスレンズ金型などの部品製造においては超硬質材料が使用される場合が多く、磨き加工においても材料の有する難加工特性が問題視されている。本研究においては、このため微細摩耗粉生成現象を有するポリベンズイミダゾール材を工具として用いることにより、超硬合金材料を対象とした高能率・高精度みがき加工の構築を試みる。前年度までにポリベンズイミダゾール(PBI)材料と超硬合金材料を高速摺動させることにより、超硬材料が短時間(約60秒)で仕上げられることを明らかとしている。また、摺動速度,面圧力がそれぞれ20.0m/s,6.4MPa付近が適切であることを明らかとしてきた。本年度は、昨年度明らかとした摺動速度,面圧力などの条件を用いてみがき能率の把握と加工面性状の観察を行った後、各条件における摺動面近傍の温度計測を試みた。摺動面近傍の温度は適正条件である摺動速20.0m/s、圧力が6.4MPa付近の条件において超硬合金の主成分であるWCの分解・酸化反応温度890Kとなっており、この温度付近の場合においてのみ良好な加工表面が得られることを明らかとした。また、表面粗さの値としてはPV値で0.319μmと極めて平滑な面が得られており、最終磨き工程の前加工として十分活用できることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)