2008 Fiscal Year Annual Research Report
横方向不連続粗面による壁乱流コントロールに関する実験的アプローチ
Project/Area Number |
20560162
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
望月 信介 Yamaguchi University, 大学院・理工学研究科, 教授 (70190957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 孝嗣 山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (70304491)
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Keywords | 二次流れ / 粗面 / 乱流 / 内部流れ / チャネル流 |
Research Abstract |
本研究においては、不連続な粗度を用いて二次流れの発生機構に関する基礎的研究を実験的に行うことを目的とする。流体輸送に主要な役割を果たすチャネル流にスパン方向に不連続な粗面を配置し、平均速度および乱流量の計測を行い、輸送方程式に基づく解析を行うことで二次流れの発生機構を定量的に明らかにするものである。 初年度は実験装置の製作を行った。現有のチャネル乱流(高さ40mm×幅700mm、アスペクト比17.5、長さ6,000mm)を用いた。粗度として二次元粗さ要素からなり、粗さ要素が下方に溝をもつ(Downwardな粗さ)d形粗面を用いた。粗さ要素高さは一様粗度の条件を満足するため、チャネル高さの半分(せん断層厚さ)のH/10、つまり2mm、溝幅および要素幅ともに2mmとした。流れ場の粗面領域における初期条件の明確さのため、粗面平板は十分発達した二次元チャネル流が得られる入口から高さの80倍以上(80×2H)、つまり3,200mmよりも下流に設置した。スパン方向における非一様性が発生することを考慮して、粗度は中央のチャネル幅半分程度の200mmの範囲に設置した。コーナーフローの影響を避けるため、粗面壁とスパン方向壁との間隔は左右それぞれ300mm(およそチャネル高さの8倍)とした。粗面壁の材料は加工を考慮してジュラルミン製とし、その他はベークライト製の平板を用いた。 本研究の目的を達成するための実験装置を初年度に製作することができた。
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Research Products
(2 results)