2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560209
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
石原 正 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (10134016)
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Keywords | 外乱利用型制御系 / 外乱消去型制御系 / ループ伝達関数回復手法 / 外乱オブザーバ / 積分型制御系 / 適合原理 / クリティカル制御系 |
Research Abstract |
1.本研究課題で開発した「外乱消去型積分型制御系」のループ伝達関数回復法による設計法を利用した「クリティカル制御系」の2段階設計法を学術誌に公表した.この成果は,従来の「クリティカル制御系」の設計で必要とされるパラメータ探索を大幅に簡略化することが可能となり,その実用上の意義は大きい. 2.昨年度考察を開始した制御対象出力側に加わるステップ外乱を利用する制御系のループ伝達関数回復手法による設計法について考察を継続した.最少位相制御対象に対して見出されたループ伝達関数手法の非最小位相制御対象への形式的適用について国際学会で発表を行い,現在,学術誌への投稿を準備中である.また,非最小位相系の特別な場合とみなせるセンサー遅れを伴う最少位相制御対象や一般的な非最小位相制御対象に対する部分的ループ伝達関数回復手法に関する成果発表が二つの国際学会(Asian Control Conference 2011およびIFAC World Congress 2011)で採択されている. 3.ランプ外乱や正弦波外乱に対してもステップ外乱に対する成果を拡張することにより対応可能であることを見出し,次年度,成果の一部を公表予定である.また,より一般的な「外乱構造」に対する「外乱利用型制御系」の構成についても考察を続ける予定である.
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