2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560212
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
涌井 伸二 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (70334472)
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Keywords | 絶対変位センサ / 除振 / スカイフック / 空気ばね / ボイスコイルモータ(VCM) / モード制御 / 加速度センサ |
Research Abstract |
除振装置に代表される振動制御の向上を図るため,加速度センサに代えて絶対変位センサのフィードバック応用を計画した.平成20年度では,以下の3項目を実施した. 1.絶対変位センサの周波数特性の改質:構造物の制振制御のために,絶対変位センサの帯域を0.5〜100Hz程度にする目標を立てた.そのため,(1)副振動のモデル化とこれに基づく副振動の抑制,(2)補助ループの追加を行い低周域の共振を抑えて帯域を拡大,という手段を講じ,結果として1〜100Hzの周波数帯域を平坦に周波数整形できた. 2.除振装置に搭載可能な絶対変位センサの実現:除振台上に搭載する絶対変位センサとするために,専門メーカ2社に研究内容を説明した.しかしながら,試作の協力を得ることはできず,そのため,市販の地震計を購入のうえ,このメカニカル部分だけを活用して振動検出回路を自作して絶対変位センサに改造した. 3.多軸の姿勢・振動制御系の構築:地震計2台を絶対変位センサに改造した.そのため,並進と回転運動の2軸を制御する除振装置の制御とならざるを得ない.研究室に保有する鉛直方向1軸の除振装置2台を機械的に結合する設計し,これを製作のうえ稼動させる準備を行なった.さらに,上記2に述べた自作の絶対変位センサを除振台に搭載し,同センサの出力に基づくフィードバックが安定にかかるか否かの予備実験を実施した.
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Research Products
(2 results)