2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560213
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大熊 政明 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (60160454)
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Keywords | 実験的同定法 / 剛体特性 / 動特性 / 振動試験 / 特性行列 / 質量行列,剛性行列,減衰行列 / 非線形最適化 / 構造動力学 |
Research Abstract |
機械の動特性を把握するための振動試験において最適な加振点の探索から必要最小限の追加測定点の示唆などを行うインテリジェントナビゲータの研究を実施し,理論的研究および適用事例研究にてその有効性を確認できた.すなわち,振動試験現場で初期設定の加振点でのFRF計測から同定困難または測定から欠落する次数のモードをスピーティーに探索して,必要最小限の追加加振点とその最適な場所を教示できるアルゴリズムを開発し,その有効性を基礎的適用事例実験にて明らかにした. 動特性とともに機械設計や安全管理で重要な剛体特性同定については,従来の方法よりも格段に高精度な同定が可能で,実施工程的にもほぼ自動化ができる新しいアルゴリズムを開発することができた.すなわち,疑似周辺自由となる柔軟支持境界条件を既知化してアルゴリズムに精密に組み込むことを行い,最適化法で同定することで測定誤差はほぼ1%以下となる高精度同定を実現できた. 同定法中に利用する最適化アルゴリズム(非線形最適化)の飛躍的性能向上に関する研究では,剛体特性についての同定法ではその物理的な性質に依存して満足する結果を得たが,動特性まで一括同定する実験的特性行列同定法に組み込む手法としては確立には至らなかった.この技術課題については研究継続を行う.
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[Journal Article]2009
Author(s)
Masaaki Okuma(分担執筆)
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Journal Title
Lecture Notes in Applied and Computational Mechanics, Vol.44, "Vibro-Impact Dynamics of Ocean Systems and Related Problems"(Springer)
Pages: 12(203-214)
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