2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560213
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大熊 政明 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (60160454)
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Keywords | 実験的同定法 / 構造動力学 / 剛体特性 / モード特性 / 特性行列 / 質量行列,剛性行列,減衰行列 / 振動試験 / 加振制御 |
Research Abstract |
3年間の研究期間の2年目であり,モード試験のためのインテリジェントナビゲータの研究として最適な加振点の探索から必要最小限の追加測定点の示唆などを行う理論確立とシステム化を行った.そして適用事例研究にてその有効性を確認した.すなわち,振動試験現場で初期設定の加振点でのFRF計測から同定困難または測定から欠落する次数のモードをスピーティーに探索して,必要最小限の追加加振点とその最適な場所を教示できるアルゴリズムを開発し,その有効性を基礎的適用事例実験にて明らかにした. 動特性とともに機械設計や安全管理で重要な剛体特性同定については,従来の方法よりも格段に高精度な同定が可能で,実施工程的にもほぼ自動化ができる新しいアルゴリズムを開発し,それを実現実施するシステム開発を行った.すなわち,そのシステムを使って測定誤差はほぼ1%以下となる高精度同定を実証した. 同定法中に利用する最適化アルゴリズム(非線形最適化)の飛躍的性能向上に関する研究では,初期値の適切かつ自動的な設定法を見出し,それによって収束速度の向上がはかれた.剛体特性についての同定法ではその物理的な性質に依存して満足する結果を得た.動特性まで一括同定する実験的特性行列同定法に組み込む手法としてはさらに改善の余地があると考えられるので最終年でも継続研究する.
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