2009 Fiscal Year Annual Research Report
地震による大きな引抜力を受ける塔状構造物用セミアクティブ免震装置の開発
Project/Area Number |
20560226
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
小林 信之 Aoyama Gakuin University, 理工学部, 教授 (70276020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 佳城 青山学院大学, 理工学部, 助教 (10422320)
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Keywords | 機械力学・制御 / 構造工学・地震工学 / 免震装置 / 塔状構造物 / 地震応答 |
Research Abstract |
本年度は,ステー支持型タワークレーンの免震機構を新たに開発することにして,その免震構造の設計,およびその性能を評価するための数値シミュレーションならびに振動実験を以下の項目のように行った。 1、ステー支持型タワークレーンの免震構造の開発と実験用模型の製作 クレーンと建物との間を繋ぐステーの免震機構の開発を行い,昨年検討したマストを免震する平行リンク型免震構造と協調的にステー支持型クレーンを免震する免震構造の設計検討を行った.また計算プログラムを作成し,免震効果をシミュレーションにより確認した. その結果を基に,建物と免震構造を有する高さ1.5m程度の実験用ステー支持型クレーン模型を作製した. 2、1軸振動台を用いた加振実験 1軸振動台に製作した建物と免震構造を有する高さ1.5m程度の実験用ステー支持型クレーン模型を設置して,加振実験を行った.実験は,振動特性を調べる正弦波加振と,地震時の免震性能を調べる地震波加振について行った.数値シミュレーション結果と実験結果から,開発したステーの免震機構と平行リンク型免震構造がほぼ設計通りの免震性能を有することが分かった.また,開発した定式化とプログラムの妥当性を確認した.
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