2008 Fiscal Year Annual Research Report
高温超伝導電力ケーブルの交流損失最小化に基づく最適化設計の研究
Project/Area Number |
20560261
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
福井 聡 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (70293199)
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Keywords | 電気エネルギー工学 / 高温超伝導送電ケーブル |
Research Abstract |
平成21年度は以下の研究を行った。 (1)高温超伝導多層スパイラルケーブル導体の交流損失測定法の開発 多層スパイラル導体の交流損失の熱的・電気的測定法の開発を行った。我々の所有するカロリメトリック装置を本研究での熱的測定に対応するように改良した。また,カロリメトリック装置の改良と並行し,電気的測定システムの開発を行った。電気的測定法の開発においては,我々の有するBi系線材を用いた2層及び4層のスパイラルケーブル導体を用いて行った。電圧計測ループの適切な配置方法を理論的に検討した。検討結果に基づき,電気的測定法の妥当性の検討を行った。磁気シールド付ケーブルを模擬するために,Bi系多層ケーブルの内外層を直列接続して通電し交互方向に電流が流れるようにサンプル構造を工夫した。 (2)Y系多層ケーブル導体の交流損失特性の評価 Y系線材を用いた1m程度の小型モデルケーブルを数種類試作し,交流損失特性を測定した。測定結果を理論解析と比較し,誤差要因を詳細に検討した。線材間ギャップや線材本数・フォーマ半径と交流損失の関係を実験・理論の両面から検討した
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