2009 Fiscal Year Annual Research Report
大電流パルスアーク放電の海水殺菌技術への適用性の評価
Project/Area Number |
20560271
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
林 則行 University of Miyazaki, 工学部, 教授 (30156450)
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Keywords | 環境保全 / 環境技術 / 衝撃波 / パルスアーク放電 / 海洋環境 / 殺菌 / 導電率 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度と同様な充電エネルギーの大きな大規模モデル試験装置の光学系を改良し,海水中におけるパルスアーク放電の放電基礎特性の解明と衝撃波の伝搬特性や圧力分布特性の解明に必要な実験を行った。 その具体的内容や成果は次の通りである。 1. 昨年度の結果に基づいて,計測の空間分解能を上げるためにレーザ光のビーム間隔を昨年度の10mmから3mmに出来るように光学系を改良した。その結果,電極の中心軸から約4mm離れた位置における衝撃波圧力を測定できるようになった。 2. 昨年度に引き続き,充電電圧,放電ギャップ長,海水導電率,電極種類,パルス波形(減衰性振動波,単発波)などの放電条件を変えながら,海水中における放電電流,放電電圧,及び放電エネルギーなどのパルスアーク放電の基礎特性を明らかにした。得られた結果は昨年度とほぼ同じであったが,電極の寿命に関する長時間の消耗実験データが得られた。 3. 昨年度と同じ手法を用いて,3mm間隔で平行に調整されたHe-Neレーザビームをチェンバ内に通過させ,電極間のパルスアーク放電で発生した衝撃波がそれらの2本のビームを通過する時間間隔から,衝撃波の伝播速度や圧力変化を実測した。 4. 上記4の結果から,電極から4mm離れた地点でおよそ300MPaの衝撃波圧が観測され,更に衝撃波圧は距離のおよそ1.5乗で減衰していることが分かった。 5. ギャップ長を変えた測定結果から,衝撃波波面はギャップ長が長い場合には円筒状であり,ギャップ長が短い場合には球状だと仮定すると,衝撃波圧の距離減衰特性が説明できることを示した。
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Research Products
(3 results)