2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560276
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 修 Aoyama Gakuin University, 理工学部, 教授 (60237930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 慎也 青山学院大学, 理工学部, 助教 (30383508)
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Keywords | 電磁波工学 / 電磁界解析 / 電熱解析 |
Research Abstract |
今年度においては、以下に示す3件の雑誌論文および1件の招待講演を行った。具体的に、論文発表においては、ピラミッド型電波吸収体に対し、電磁界および伝熱連成解析連成シミュレーターを用いて解析モデル化して、高電力照射時の温度分布を計算した。その際に、メッシュ構成や大きさを変化させ、解析結果の収束性を併せて確認した。 更に、その解析結果の信頼性を確認するため、高電力照射装置を開発し、それを用いて実際に設計した各種電波吸収体に対して高周波高電力を照射し、表面温度や内部温度を計測した。この結果、解析結果と実験結果は良好に一致することを確認し、本シミュレータの有効性を確認できた。更に、解析と実験の両面から高電力照射時の各種材料を用いた電波吸収体の温度分布を把握することが出来た。 なお、1件の招待講演においては、高電力下における電波吸収体の発熱に関する研究や、上記研究に付随して、電子レンジを用いた冷凍マグロの解凍時における温度ムラ解析に関する研究を発表した。当招待講演においては、マイクロ波分野シミュレーションに関する研究者やエンジニアが多数参加し、質問や議論等、活発に行われた。 今後は、上記の電磁界、伝熱連成シミュレータの開発実績を踏まえ、様々な応用を考えている。例えば、高電力使用時における各種高周波デバイス(アイソレーター、サーキュレーター、フィルタ等)の発熱に対する高周波特性の変化の解析や、高出力アクティブRFデバイスの発熱解析等への応用である。
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