2008 Fiscal Year Annual Research Report
MBロータによる磁気変調効果を利用した車両用新型オルタネータの開発
Project/Area Number |
20560281
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
深見 正 Kanazawa Institute of Technology, 工学部, 教授 (60247434)
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Keywords | 自動車 / 回転機 / オルタネータ / ブラシレス / リラクタンスロータ |
Research Abstract |
初年度(平成20年度)はプロトタイプを製作し,性能試験を実施した。 1.試作したプロトタイプの概要 プロトタイプは,以下の仕様で製作した。 1)目標出力1kVA,電圧110V,周波数60Hz,ステータの電機子巻線を6極,界磁巻線を2極とした。通常,車両用のオルタネータでは,電機子巻線を低電圧・大電流出力として設計するが,本研究の発電機では,手持ちの負荷装置で性能試験が実施しやすいように高電圧・小電流出力として設計した。 2)ロータは,過去の研究成果を基に,3層逆円弧状の磁気障壁(空隙)を周方向に4組設けたマルチプルバリア(MB)ロータとした。 2.性能試験の結果 性能試験では,駆動機としてエンジンを使わず,実験がしやすいように可変速モータを使用した。無負荷及び負荷試験を実施し,動作と基本特性(出力,効率,損失など)を確認した。その結果,界磁を交流励磁(相回転がロータの回転方向と逆になるように励磁)すると,電圧と周波数の調整が容易に行えるだけでなく,界磁を直流励磁する方式に比べて低速領域で発電量を5%程度増加できることが判明した。 次年度(平成21年度)は,これらの研究結果を踏まえ,車両用オルタネータとしての性能解析をさらに進め,特性予測のための理論を開発する予定である。
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