2010 Fiscal Year Annual Research Report
分散電源の瞬低耐性の精密評価および電源品質向上機能の研究
Project/Area Number |
20560284
|
Research Institution | Osaka Prefectural College of Technology |
Principal Investigator |
伊與田 功 大阪電気通信大学, 工学部・電気電子工学科, 教授 (80413798)
|
Keywords | 電力系統工学 / パワーエレクトロニクス / 瞬時電圧低下 / 分散電源 / 位相跳躍 / インバータ |
Research Abstract |
瞬時電圧低下(瞬低)問題は先進国共通の問題であり,今後大量に系統連系される太陽光発電インバータが瞬低で一斉に停止した場合大きな影響が予想される.平成19年度に完了した科研費研究で,瞬低によりインバータが停止する原因は単独運転防止という系統保護のためであることが多いことを明らかにしているが,実際の系統の瞬低波形のような複雑な波形は再現できないという問題があった.この問題を解決するため,系統電圧を模擬した信号発生回路と線形電力アンプで3相200V系統の瞬低波形を精密に再現する装置を開発し実験をすることが本研究の目的である 平成20年度は線形電力アンプ2台を導入しその特性を評価した.また,実測データを用いた瞬低波形をリアルタイムで出力できるプログラムをPC上に試作した 平成21年度は3相瞬低発生模擬電源を完成させた.この装置に太陽光発電系統連系模擬装置のインバータを接続し実測瞬低データによる実験を実施し,系統インピーダンスなどの影響を分析しパワーエレクトロニクス学会で発表した 平成22年度は研究の最終年度として,位相低跳躍量等の新しい瞬低パラメータを任意にコントロールした波形を発生させて応答を検証し、種々の条件化での系統連系インバータの動作の詳細を明らかにした.さらに成果をまとめて米国IEEEのThe 36th Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society (IECON-2010)にて発表した.さらに瞬低検出方式の改良などについても論文投稿を予定している。
|