2008 Fiscal Year Annual Research Report
カーボンナノチューブをコアとした有機薄膜太陽電池の研究
Project/Area Number |
20560297
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
曽我 哲夫 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (20197007)
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Keywords | 有機太陽電池 / カーボンナノチューブ |
Research Abstract |
有機薄膜太陽電池はシリコン系太陽電池に代わる低コスト太陽電池として期待されているが、無秩序な電流のパスのために変換効率が低下するという問題がある。この問題の解決に向けて、本年度はカーボンナノチューブをコアとして用いた有機薄膜太陽電池のためのカーボンナノチューブの合成とカーボンナノチューブを取り入れた有機薄膜太陽電池の作製を行った。 従来の垂直配向カーボンナノチューブはナノチューブ同士が接近していたが、超音波ネブライザーを用いてエタノールとフェロセンを供給するCVDにより、合成温度を制御することによって、間隔が広い垂直配向カーボンナノチューブを合成することに成功した。また、エタノールとCo-Moを同時に供給することにより、単層カーボンナノチューブを得ることにも成功した。 さらに、本方法で合成した単層カーボンナノチューブと機能化した多層カーボンナノチューブを混合した導電性高分子poly(3-octylthiophene)をシリコン基板上にスピンコートすることによって有機太陽電池を作製した。カーボンナノチューブを導入することによって太陽電池の特性向上が確認でき、単層カーボンナノチューブは電子のパスとして、機能化された多層カーボンナノチューブは正孔のパスとして機能していることが示唆された。
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Research Products
(4 results)