2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560336
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
山本 学 Tokyo University of Science, 基礎工学部, 教授 (40339130)
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Keywords | ホログラム / メモリ / 記録システム / 再生専用 / 多重記録 |
Research Abstract |
本研究の目的は,ホログラムメモリにおいて記録型と同様な方法で再生可能なROM型メモリを開発することにある.従来の光ディスクメモリであるCD,DVDなどと同様な製造方法が可能で大量生産に適した方式を検討している.従来のこの分野におけるROM型メモリは,記録されたホログラムの再生および密着した光反応樹脂への転写によって形成されていた.このような作製方法では,大量生産に劣りかつ再生を繰り返すことによるノイズの蓄積が課題として存在する.これらの欠点を克服するため,計算機ホログラムを情報とするROM型メモリを検討した. このようなROM型ホログラムメモリとしての計算機ホログラム情報を蓄積情報とする方式において,カッティングパターンの設計・シミュレーション方法を検討し,ソフトウエアの完成に至っている.具体的な情報量として,記録型と同程度な容量を必要とするため,多重方式の適用が必要である.今回,位相コード多重方式を検討したが,大容量化に見合うだけの多重度が得られなかった.原因は,クロストークなどにより十分な信号対雑音比を得ることができなかったためである.そのため.多重方式の再検討を進めた.現在波長多重方式の多層化技術を検討しており,その設計シミュレーション技術の確立を図っている. さらに回折効率を向上させるため,DOE方式を取り入れた情報パターンの検討を進めている.基本的な設計シミュレーション方式の検討を開始し,サンプル作製を検討している段階にある.
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Research Products
(2 results)