2008 Fiscal Year Annual Research Report
次世代モバイル通信超広帯域デバイスの開発と実用化における電磁環境評価
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20560339
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
穴田 哲夫 Kanagawa University, 工学部, 教授 (20260987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 春平 神奈川大学, 工学部, 特別助教 (20440266)
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Keywords | 電子デバイス・機器 / 高速伝送回路設計 / マイクロ波工学 / UWBフィルタ設計 / 電磁環境評価 / 電磁界測定 / 電界プローブ / 磁界プローブ |
Research Abstract |
(1)課題目標の一つであるUWBフィルタにおいて、FCCのスペクトルマスクを完全に満たすUWBバンドパスフィルタを実現した。また、過去に提案されたUWBフィルタの論文はシミュレーションによる設計によるもので、合成理論に基づいた設計方法はあまり報告されてない。 我々は従来のフィルタ設計の基本的なJインバータを用いることなく、1波長容量結合(平行結合)によるステップインピーダンス共振器構造(SIR)を利用し、中心周波数6.85GHz、通過帯域3.1-10.6GHz、リップル0.25dB、良好な群遅延特性のチェビシェフ型超広帯域通過フィルタを合成理論に基いて設計し,実際に実現・測定・評価.(2)電磁界測定による動作の理解超小型磁界プローブと電界プローブを用いた平面回路上の電磁界測定を可能.本測定の応用例としてMS線路、CPWの実効誘電率測定を試みた。特に、小型ループ型磁界プローブはCPW構造による対称性を保持し、テーパー遷移伝送線路を介してループアンテナを構成し、ループ共振器自身の共振を抑圧している。この新たに作製した磁界プローブを用いて、平面回路上(高さ方向zを一定に設定し、x-y平面)の磁界分布の自動測定システムを構築し、ネットワークアナライザによって信号をピックアップしている。実際に測定した電磁界とCST-MWSによるシミュレーション結果は良く一致し、本測定システムの有効性を確認.今後、益々新しい高機能を持った超広帯域集積回路の実現に向けて、新しい材料の開発、高周波回路の設計、外部へ電磁波の放射や漏れといった人間環境への新たな問題を解明できたことは意味がある.研究成果は,USA&EUの国際会議,IEICEの論文誌に投稿し,成果を公開している.
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