2010 Fiscal Year Annual Research Report
次世代モバイル通信超広帯域デバイスの開発と実用化における電磁環境評価
Project/Area Number |
20560339
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
穴田 哲夫 神奈川大学, 工学部, 教授 (20260987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 春平 神奈川大学, 工学部, 助教 (20440266)
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Keywords | マイクロ波 / 電磁界測定 / 電流プローブ / 電界プローブ / マイクロストリップ / UWBフィルタ / EMC/EMI/SI / フィルタ合成 |
Research Abstract |
高速信号処理デバイスの開発・モデリング・回路設計に関する研究 次世代モバイル通信システムの開発に向けて、マイクロ波帯(3.1~10.6GHz)を用いる超低消費電力のセンサネットワークへの応用として超広帯域(UWB)帯域通過フィルタの設計法を確立した。具体的に、中心周波数6.8GHz、通過帯域3.1~10.6GHz(比帯域幅110%)、リップル幅0.20dBのチェビシェフ特性を持つ超広帯域帯域通過フィルタをシミュレータによる試行錯誤ではなく,合成理論に基いて設計できることを示した。なお実際に設計したフィルタのプリミティブな試作・測定・評価した結果、比帯域110%、周波数帯域共に米国連邦通信委員会の規定を満足するUWBフィルタ実現の見通しを得ている。 電子機器からの電磁雑音のモデル化と電磁干渉メカニズムの解明 UWBフィルタを組み込んだPCBボードや電子機器から漏洩する不要電磁放射を追及するためには,高周波電界と高周波磁界を測定する必要がある。穴田・陳の研究グループは、これまでに電界に関しては、ほぼ数100MHzから20GHz帯まで測定可能な超小型電界プローブを開発し、産業界との共催MWE,および国際会議APMC,IEEE-EMC,Europe-EMCなどにおいて発表し、測定精度、測定結果は世界の最高水準にある。その研究成果の一部はメーカの研究者にも提供している.さらに、最近、広帯域且つ高周波用磁界プローブの開発の見通しを得ており、プリミティブな試作段階であるが、測定結果の一部を国際会議にて発表予定である(2011.9 Europe EMC York,UK)。
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