2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560347
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
府川 和彦 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00323775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 博 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00282864)
須山 聡 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (70334505)
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Keywords | MIMO-OFDM / 最小BER規範プリコーディング / 最尤受信 / Zadoff-Chu系列 / アナログ・フィードバック方式 / log圧縮 / 空間フィルタ |
Research Abstract |
本年度は,(1)同一チャネル干渉条件下のMIMO-OFDM伝送における最小BER規範送信プリコーディングと空間フィルタを用いる最尤受信,及び(2)MIMO-OFDM移動通信における通信路情報アナログ・フィードバック方式に焦点を絞り,研究を行った.具体的な内容は以下の通りである. (1) 同一チャネル干渉条件下でのMIMO-OFDM移動通信・下り回線において,基地局で最小BER規範プリコーディングを行い,移動局で干渉を抑圧する空間フィルタと最尤検出を用いる伝送方式を想定し,プリアンブルとしてZadoff-Chu系列を用いたチャネル推定法を検討した.上記の伝送方式では,干渉を抑圧するために干渉及び雑音の自己相関行列の情報が必要となる.この自己相関行列の推定精度を高めるため,直交性が優れたZadoff-Chu系列を所望基地局および干渉基地局のプリアンブルとして用い,干渉局のプリアンブルを用いて推定されたチャネル・インパルス応答から干渉及び雑音の自己相関行列を求める方法を検討した. (2) 送信プリコーディングを行うMIMO-OFDM移動通信システムでは一般的に,チャネル情報をディジタル方式で移動局から基地局ヘフィードバックしているが,より少ないシンボル数でフィードバックできるアナログ方式を検討した.提案するアナログ・フィードバック方式は,移動局で推定した下り回線のチャネル周波数応答を,従来のアナログ・フィードバック方式と異なり,(i)多重せずにアナログ信号として送信する.さらに(ii)推定精度を向上させるためlog圧縮を導入し,(iii)送信プリコーディングに必要なSNRも合わせてフィードバックする.基地局では,まず上り回線のパイロット信号を用いて上り回線のチャネル・インパルス応答を最小2乗法で推定し,この推定値とフィードバック信号から下り回線のチャネル・インパルス応答とSNRを最小2乗推定する.
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Research Products
(23 results)