2008 Fiscal Year Annual Research Report
高精度無線局位置推定のためのブラインドアレーキャリブレーション
Project/Area Number |
20560349
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山田 寛喜 Niigata University, 自然科学系, 教授 (20251788)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 芳雄 新潟大学, 自然科学系, 教授 (50115086)
|
Keywords | アレーアンテナ / キャリブレーション / 到来方向推定 / 無線端末位置推定 / スーパーレゾリューション法 / 波源探査 / MUSIC法 / 独立成分分析 |
Research Abstract |
無線局位置推定の高精度化に向け,今年度は実験を伴う検討課題として,まず先行研究により考案済みのブラインドキャリブレーション手法の実験的検証を行った. 4素子モノポールアレー(シングルモード素子からなるアレー)を用いた実験により独立成分分析を用いたインコヒーレント波の分離,および,それらに基づくブラインド校正手法が有効に機能することを確認した. これは到来方向が未知の信号を用いたアレー校正手法である. また,マルチモード素子からなるアレーおよび周囲物体との結合の構成を含めた問題として,仮想アレーを用いたキャリブレーション手法(到来方向既知の参照波利用)に関しても実験的検証を行い,シミュレーションで評価した性能が発揮されることを実証した.更に,仮想素子配置の最適化問題に関する検討も行い,評価関数の最小化問題として,校正誤差を最小化するアレー配置の導出(最適化)が可能であることを示した. また,無線端末位置推定に関しては,送信マルチアンテナ技術として,今年度は送信側の多素子(あるいは1素子の移動に伴う仮想的な多素子)を利用した送信側空間平均法を適用したマルチパス波の分離間題に関して考察し,位置指紋法を拡張した屋内マルチパス環境における端末位置推定手法を開発し,シミュレータを用いた性能評価を行った. この拡張手法は,アクセスポイントの素子数を超えた素波の存在するマルチパス環境においても動作する手法であり,ロバスト性の欠如,データベース作成の煩雑さという従来の位置指紋法の問題点を解決した手法である.
|
Research Products
(9 results)