2008 Fiscal Year Annual Research Report
VHF帯およびMF帯における地震電磁現象に関する研究
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20560362
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| Research Institution | Hiroshima City University |
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Principal Investigator |
吉田 彰顕 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 教授 (50316139)
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| Keywords | 地震電磁現象 / VHF帯 / MF帯 / GMDSSアンテナ / 二周波法 / 広帯域電磁波 / 電波伝搬 / Dual Band観測 |
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| Research Abstract |
地震電磁現象の観測は国内外多くの研究機関で行われており、観測周波数帯も直流からVHF帯まで、各種の周波数帯で行われている。これまで各観測機関から多くの観測データが報告されているが、地震との関連を示す科学的根拠が曖昧であったり、人工ノイズや地震以外の他の気象要因との識別が不十分だったり、必ずしも科学的な解明に至っていない。当研究チーム(吉田、西、新)はこれまで、広島市立大学の他、全国12ヶ所にVHF帯地震電磁現象の観測系を構築し、現在昼夜旨連続観測を行っている。本研究の目的は、これらのVHF帯の観測系に新たにMF帯の観測系を併設し、「VHF帯・MF帯によるDual Band観測」を行い、「地震に伴う電磁現象を科学的に抽出し定量的に検証すること」である。本研究では現在運用中のVHF帯観測系設備(観測局舎、データ通信設備、電源設備など)をそのまま活用できるため、迅速かつ効率的にDual-Band観測が可能となる。
今年度は当初の計画通り6ヶ所にMF帯の観測系を設置し、VHF帯・MF帯によるDual Band観測をスタートさせることができた。MF帯受信機には、-100dBmまで高感度に測定可能かつ温度特性にすぐれた受信機を用いた。またアンテナには、MF帯からHF帯まで広帯域かつ周波数特性にすぐれたGMDSSアンテナを用い、観測系を構築した。構築した観測機器は安定かつ、高感度に観測データを記録しており、Dual Band観測データの蓄積を開始した。
引き続き観測を継続し、観測結果をタイムリーに学会に報告し、地震・火山活動にともなう電磁現象の解明に貢献したい。
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