2008 Fiscal Year Annual Research Report
MIMO-OFDMAのリソース割り当てとパケットスケジューリングに関する研究
Project/Area Number |
20560366
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笹瀬 巌 Keio University, 理工学部, 教授 (00187139)
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Keywords | OFDMA / 無線リソース割り当て / パケットスケジューリング / マルチセル環境 / 基地局協調 |
Research Abstract |
1.適応チャネルを用いたOFDMAシステムにおいて、ユーザフィードバック量を低減するために、次タイムスロットにおいてスケジューリングされるユーザをモビリティに応じて選択し、選択されたユーザの使用可能なサブチャネルのチャネル状態情報のみをフィードバックする方式を検討した。提案方式では、パケットサイズおよびスケジューリング間隔を固定し、かつ、パケットサイズを最大変調方式で送信する場合に、スケジューリング時間内で送信できる大きさとする。これにより、各変調方式における1パケットの送信時間が算出でき、各スケジューリングにおいて開放されるサブチャネルを基地局で把握することが可能となる。計算機シミュレーションにより、提案方式は、無線リソースの有効利用を図ることができることを示した。 2.複数の基地局の協調によるOFDMAサブキャリア割り当て方法を提案した。各ユーザのサブキャリア受信特性を考慮しつつ、各ユーザのサブキャリアの受信特性を複数の評価尺度を用いて、複数の基地局が協調して各ユーザにOFDMAのサブキャリアを割り当てることにより、さらに柔軟なサブキャリアを割り当てができることを、計算機シミュレーションにより明らかにした。 3.マルチセル環境下でのOFDMAにおけるリソース割り当てにおいては、セルエッジ付近のユーザは、他セルからの同一サブチャネル干渉の影響を受けやすくため、割り当てビット数が減少し、ユーザの要求レートを満足しにくくなる。そこで、ビーコン信号を用いて中央制御の負荷を軽減しつつ、複数のセルの通信状態を管理し、全体のスループット特性およびOutage Probabilityの改善を可能とする方式を検討し、計算機シミュレーションにより、その有効性を明らかにした。
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Research Products
(5 results)