2008 Fiscal Year Annual Research Report
基地局での利用可能通信路状態情報に応じた時変環境に適したマルチユーザMIMO方式
Project/Area Number |
20560367
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大槻 知明 Keio University, 理工学部, 准教授 (10277288)
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Keywords | マルチューザMIMO / 通信路予測 / ユーザ選択 / フィードバック |
Research Abstract |
本研究では,基地局での利用可能通信路状態情報に応じて通信路状況の良いユーザセットを選択し,情報を送信する(スケジューリングする)ことで,高いスループットを達成するマルチユーザMultiple-lnput Mu; tiple-Output (MIMO)方式について検討した.基地局での利用可能通信路状態情報は,通信路の状態が変化する時変環境では,各ユーザから基地局へのフィードバック遅延のため,ユーザからのフィードバック情報と基地局から送信時の通信路状態とは異なる.そのため,時変環境では高いスループットは得られない.そこで,今年度は通信路予測を用いて基地局から送信時の通信路状態を予測し,それに基づくユーザ選択法を提案した.通信路予測法として,最小自乗後作法を用いた.また,ユーザ選択法として,ユーザセットの直交度に基づく新しい選択規範を提案し,その有効性を示した.提案ユーザ選択法は,低演算量でユーザセットを選択することができる.提案方式を理論及び計算機シミュレーションにより評価し,時変環境でも高いスループットを達成できることを9示した.
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