2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560368
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
加島 宜雄 Shibaura Institute of Technology, 工学部, 教授 (50306924)
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Keywords | 光通信 / LAN / アクセス網 / ネットワーク / WDM(波長多重) / 半導体レーザ(LD) / 並列光伝送 |
Research Abstract |
本研究は、ノードや光端末に波長を割り付けて、波長をアドレスとした波長ルーテイングを用いた短距離高速光通信により、将来の高速短距離光通信技術を開拓することを目的としている。具体的には光LAN(ここではフォトニックLANと呼ぶことにする)と光アクセス網の構築形態のひとつであるWDM-PONを対象に、波長をアドレスとした波長ルーテイングを用いた高速光通信を研究する。空間分割(SDM)である並列光伝送と波長ルーテイングを併用したフォトニックLANは申請者の独自提案でユニークであり、他に検討している例がない。また、注入同期技術を光アクセス網に適用する検討では、申請者と独立に他の国でも勢力的に検討されている。 今年度は上記の研究内容のうちで、 (1)注入同期技術の欠点である厳密なLD温度制御の課題、特にWDM-PONでのLD温度制御の緩和について、今までに検討してきた注入する波長数1波長をさらにもう一波長追加して2波長に増加することで注入同期の同期はずれを防止する案を提案し、これを実験で実証した。この結果を論文として公表した。 (2)フォトニックLANのネットワーク構成方法について検討した。LANを階層的にとらえ、上位のネットワーク、下位のネットワークとし、各々のネットワークについて構成方法を網のシンプルさとスループットに主力をおいて検討を進めている。一部の結果を電子情報通信学会総合全国大会にて発表した。
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