2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560372
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
西島 利尚 法政大学, 情報科学部, 教授 (70211456)
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Keywords | 平均見逃し誤り確率 / 連接符号 / 積符号 / 漸近的距離比 / 信頼度関数 / 可変内部符号化 |
Research Abstract |
積符号,修正積符号,連接符号,一般化連接符号のそれぞれの集合族に対する信頼度関数・漸近的距離比,見逃し誤り確率のそれぞれの限界式を整理していく中で,今年度は積符号と連接符号の集合族に対する平均見逃し誤り確率の上界式をそれぞれ与え,連接符号の平均的な能力は積符号のそれより優れていることを明らかにした.その結果を下記の国際会議で研究発表した.T.Nishijima and K.Tokiwa,"Upper Bounds on the Average Probability of Undetected Error for the Ensembles of both Product and Concatenated Codes",The 2010 International Symposium on Information Theory and Its Applications,Taichung,Taiwan October17-20,2010. そして最終的に下記の論文として電子情報通信学会論文誌Aに投稿した(査読中).西島利尚,常盤欣一朗,"積符号と連接符号の集合族上に与えられる平均見逃し誤り確率の上界式の比較". さらに,可変内部符号化による連接符号の集合族に対する平均見逃し誤り確率の上界式が,組織的な2元線形ブロック符号の集合族に対する平均見逃し誤り確率の上界式より優ることを論文として電子情報通信学会論文誌Aに投稿する準備をした.そして,連接符号の漸近的距離比の下界式であるZyablov Boundと同一条件で積符号の漸近的距離比の下界式を与え,それぞれを比較し連接符号のそれが優ることを論文として電子情報通信学会論文誌Aに投稿する準備をした. 以上の研究成果をすべて論文として投稿し終えれば,2元線形ブロック符号のシャノンの通信路符号化定理を構成的に証明可能な符号クラスの信頼度関数・漸近的距離比,見逃し誤り確率のそれぞれの限界式が整理される.その結果,シャノンの通信路符号化定理の未解決問題を解決する糸口を新たに発見できる可能性があり,重要,かつ意義の大きい研究である.
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Research Products
(1 results)