2008 Fiscal Year Annual Research Report
人間の熟練過程モデルを考慮した創発的問題解決の方法論
Project/Area Number |
20560385
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
玉置 久 Kobe University, 工学研究科, 教授 (10227267)
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Keywords | システム工学 / 創発的方法論 / 問題解決 / 熟練過程 / シミュレーション |
Research Abstract |
人間と計算機の協業による問題解決・意思決定支援を図ることを目的とし,(1)人間の熟練過程モデルの構築,(2)創発的インタラクション・モデルの再構築,(3)知能・技能ハイブリッド型問題解決支援の方法論の開発,をサブテーマに設定している。これらのサブテーマの中で,平成20年度は,特に(1)および(2)に焦点を当てて研究を進めた。 (a)人間の熟練過程モデルの構築: -情報論的な立場から問題解決・意思決定に肝要な情報を認識・処理するための計算モデルがどのような形で形式化されるのか,また,熟練過程モデルの試案を行った。 (b)創発的インタラクション・モデルの再構築: -人間-計算機・機械系の効果的な協調メカニズム,および情報共有や相互作用の理想的形態を試案するとともに,これを実現・達成するために必要とされるインタラクションの形成・進化メカニズムについて検討した. -また,実際的な人間-機械系のダイナミクスを含む問題解決の例題を用いて,創発的計算モデル(ここでは,これまでに構築されている進化型計算モデルの再利用)のプロトタイプを構築した。 -問題解決の対象(例題)としそは,計画系の問題として,生産システムにおけるリアルタイム・スケジューリングの問題,および制御・運用系の問題として,ラジコンやレーシングカートの操縦支援問題を取り上げ,ハードウェアの作製ならびにダイナミクスのシミュレータの開発を進めた。
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