2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560418
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤崎 泰正 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30238555)
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Keywords | 制御工学 / システム工学 / 数理工学 / アルゴリズム / モデル化 |
Research Abstract |
制御システムの解析と設計では、種々の制御問題を記述する方程式・不等式表現が整備されぐ理論的に厳密に扱えるクラスは大きく広がった。しかし、確定的アプローチを取る限り、問題が内包するNP困難性を回避できないため、解くべき問題の複雑さに対応して必要な計算量も急激に増加し、現実的には小規模な問題しか扱えない。確率的アプローチとは、理論的な厳密性を確率的な意味で再定式化し、制度保証のあるランダマイズドアルゴリズムや有限個のデータに基づく確率的解析法により、この困難性を回避して、複雑な制御問題に対する実用的な解析・設計手法を与えるものである。 本研究は、制御問題に適したランダマイズドアルゴリズムや確率的解析法の開発、実用的な制御系設計問題に対する適用法の検討などを通して、確率的アプローチの体系化を目指すものである。平成22年度(計画最終年度)は、2010 IEEE International Symposium on Computer-Aided Control System Design(横浜)において、関連する研究者と共同でオーガナイズドセッションProbabilistic and Randomized Methods in Systems and Controlを企画した。そして、ランダマイズドアルゴリズムによるロバスト最適化に関する研究発表を行うとともに、他のいくつかの学会においても、確率近似法の有限サンプル解析など、制御システムにおける確率的解析について、成果発表を行った。さらに、制御問題の構造を巧みに利用するランダマイズドアルゴリズムの構成法に関する研究成果を、雑誌論文として発表した。
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Research Products
(6 results)