2008 Fiscal Year Annual Research Report
後続工程と後続ジョブの資源非競合性を考慮したハイブリッドシステム制御手法の開発
Project/Area Number |
20560423
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
増田 士朗 Tokyo Metropolitan University, システムデザイン研究科, 准教授 (60219334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 洋行 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (00398950)
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Keywords | システム制御 / 工程計画 / max-plus代数 / 資源非競合性 |
Research Abstract |
本研究では,多入力多出力の複数工程からなる生産システムの工程進捗スケジュールを制御する問題において,連続ダイナミクスで記述された各工程の動的な振る舞いを組み入れる手法を開発する.工程進捗スケジュールの効率性を限界まで改善するためには,全体の工程進捗スケジュールにどのような影響を与えるかを考慮しながら,各工程の動的な振る舞いを制御しなければならない.そこで本研究では,工程進捗スケジュールを記述する離散動的モデルと各工程の動的な振る舞いを記述する連続動的モデルを統合して制御系設計を行う.また,各工程に対する局所的なフィードバック制御と工程全体に対する大域的なフィードバック制御の両者を機能させることによって,工程進捗スケジュールを自律的に望ましい状態に維持する次世代型生産システムの提案を目指す.平成20年度では,以上の研究目的を達成するための準備として 1)研究の工程進捗スケジュールを構成するうえで基礎となる「後続工程と後続ジョブの資源非競合性を考慮したスケジューリング」の研究を内部バッファを考慮した場合への拡張. 2)繰り返しジョブを考慮して複数ジョブに関する出力条件を考慮した揚合への拡張. 3)後続肯定の動的な制御性能を評価した前段工程の最適制御. について研究成果を挙げ,学術誌および研究会での口頭発表を行った.また,さらに工程が分岐する場合への拡張や各工程の加工時間が変動した場合の効率的な再スケジュール法や工程進捗スケジュールを時間駆動システムに変換してフィードバック制御を実現する方法が研究が進められ,研究目的を実現するための予備的な結果が得られた.
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