2010 Fiscal Year Annual Research Report
後続工程と後続ジョブの資源非競合性を考慮したハイブリッドシステム制御手法の開発
Project/Area Number |
20560423
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
増田 士朗 首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (60219334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 洋行 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (00398950)
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Keywords | 生産システム / max-plus代数 / 離散事象システム / 工程計画 / 制御系設計 |
Research Abstract |
複数工程からなる生産システムを適切に制御するためには,一つの工程か他の工程に影響を与えることを考慮して設計を行う必要がある.本研究では,このような観点から後続工程や後続ジョブ(後続の部品の加工)における生産資源の競合を制約条件として各工程の制御系設計を行う手法の開発を目指す.この課題に対して,平成21年度までで,max-plus代数を用いた繰り返し工程を含む再遅加工開始時刻の設計法について,時間駆動型の時刻指定法を与え,フィードバック制御による最遅加工開始時刻のオンライン修正法の基本的な考え方を提案した.また,最遅加工開始時刻の設計に余裕時間の概念を導入したクリティカルチェーン法を取り入れた設計法などに拡張した.さらには,後続工程の制御動作による性能評価を考慮した先行工程の最適制御系設計法の提案を行い,鉄鋼熱間圧延プロセスおよび巻き取り制御モデルに適用してその有効性を確認した.平成22年度では,平成21年度までの研究をまとめて論文に投稿するとともに,新しく加工開始時刻の変更にダイナミカルな特性が含まれる場合を考慮した最遅加工開始時刻の計算法の提案や,max-plus代数に基づく最遅加工開始時刻の計算の高速化に取り組み,成果が得られた.さらに,後続工程や後続ジョブなどの制約を考慮した設計法に基づいて生産計画が与えられたとき,その生産計画どおりに制御量を実現するためには,制御指令値への速やかな追従が求められる.そこで,制御系として最もよく用いられているPID制御系における制御ゲインの調整法に関する研究を進め,成果を得た
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