2009 Fiscal Year Annual Research Report
衛星画像フュージョン解析を用いた地震による広域道路被害早期把握に関する研究
Project/Area Number |
20560442
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
河邑 眞 Toyohashi University of Technology, 工学部, 教授 (30115555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻野 和彦 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (10321431)
辻子 裕二 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (40259859)
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Keywords | 地震 / 被害調査 / 衛星画像 / 道路被害 / SAR |
Research Abstract |
平成21年度においては、光学センサーによる衛星画像と開口合成レーダによる画像を用いたフュージョン解析により、地震による道路被害を検出する方法を検討した。2004年中越地震による山間部の道路被害について、SPOT画像とRADARSAT画像によるフュージョン解析を試みた。大規模崩壊については、フュージョン解析により道路被害が抽出された。2007年能登半島地震についても、AVNIR IIとPALSARによるフュージョン解析を適用して、道路に被害を及ぼす斜面崩壊地点の検出を行った。PALSARにより崩壊地点を識別することは困難であった。2008年四川地震を対象として、AVNIR IIと高分解能SAR画像であるTerra SARを用いた場合には、道路被害を及ぼす斜面の崩壊地点の抽出は可能であった。中越地震に関する解析結果について自然災害学会に論文を投稿の予定である。四川地震についての解析結果の一部は第64回土木学会研究発表会において発表した。また、道路被害個所の表示システムの開発を行った。 平成22年度においては、2009年のインドネシアスマトラ地震被害についても、現地調査結果との比較も含めて、Terra SAR画像とSPOT画像によるフュージョン解析について検討する。現地調査結果については、土木学会地震調査報告会で発表している。四川地震、スマトラ島沖地震については、道路に関するGISデータを整備し、光学センサーとSARを用いたフュージョン解析による道路被害検出システムを作成する予定である。
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