2010 Fiscal Year Annual Research Report
危機管理型社会基盤リアルタイムモニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
20560447
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
奥松 俊博 長崎大学, 工学部, 准教授 (30346928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡林 隆敏 長崎大学, 工学部, 教授 (90039686)
永田 正美 長崎大学, 工学部, 技術職員 (90419622)
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Keywords | 維持管理 / 危機管理 / 情報ネットワーク / 橋梁振動 / 安全・安心 |
Research Abstract |
本研究は、安全・安心な社会を構築することを念頭に置き、危機管理型のモニタリグシステムの確立を目的としたものである。H22年度(研究最終年度)は、振動特性推定理論、遠隔モニタリングシステム、データベースを柱とする、危機管理型のモニタリングシステムを実現するため、各種計測情報の統合化やその伝達システムの開発を行った。さらに本システムを実橋梁に適用し、運用における有効性の検証、まだ課題の抽出を行った。 具体的には、橋梁振動をはじめとする橋梁環境情報を長崎大学でモニタリングするとともに、それらの情報を携帯端末に再発信するための基盤システムを構築した。H21年度後半に、部材劣化が判明した橋梁(長崎県北部に架設)のモニタリングを実施したところ、本システムの有効性を検証することができた一方で、ハード上の問題点を確認することができた。様々な状況に対応できるようシステムの問題点を抽出するとともに改善を行った。最終年度は、長崎県南部に仮設されているランガー橋の総合モニタリングシステムを実施し、その有効性について確認した。データ修得のために、システムの一部を使用し、モニタリングの継続を検討している。 本年度の研究実施内容は以下のようである。 (1)データベースの設計:MySQLによる長崎県下の橋梁の動的データベースの基礎システムを構築した。 (2)無線センサのシステムへの組み込みと評価:無線センサの実橋梁における評価を実施した。 (3)実橋梁におけるモニタリング実施:システム全体の評価のため、橋梁振動、支承変位および温度などの総合的なモニタリングを実施した。 (4)全体システムの評価:振動モニタリングに基づくシステムの全体評価を行った。
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Research Products
(3 results)