2008 Fiscal Year Annual Research Report
土木計画学における空間計量経済モデルの実用化に関する研究
Project/Area Number |
20560485
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
堤 盛人 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70292886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 亮 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (60401303)
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Keywords | 土木計画学 / 空間計量経済学 / 実用化 |
Research Abstract |
土木計画学における政策分析・予測・評価やそのためのモデリングにおいては、様々な空間データを扱う必要があり、結果の客観性・透明性を担保するために、常に関連の学問分野における最先端の研究成果を取り入れる努力を払わなければならない。本研究では、土木計画学における空間計量経済モデルの実用化の促進を最終的な目的としており、初年度である本年度は、まず空間計量経済学における最新動向についての情報収集を行って研究の方向性を再確認した。 次に、空間計量経済学における実証研究の類型化のための情報収集に着手した。特に、土木計画学での実用化を念頭に、使用しているデータの特性や地理的構造・都市構造などの空間的特性、用いられている推定手法と結果の概要、推定の手間などの面から、既存研究の情報整理を始めた。ただし、現時点では十分な類型化には至っていないため、平成21年度に引き続きこれを行う。 また、市販のソフトや国内外の研究者による有料・無料のソフトウェアなどについて、インターネットを中心に情報収集を行い、計算可能なモデルや指標などの特徴について整理を開始した。これらの情報は時々刻々と変化するため、本研究の期間中絶えず更新を行う予定である。 本研究の目的の一つである、空間効果(空間的自己相関・不均一分散)の多面的な実証分析と実務での指針の提示をするための実証分析として、東京都市圏の一部であるつくばエクスプレス沿線(東京都秋葉原〜茨城県つくば市)及び東京都市圏の住宅公示地価と地理情報データをもとにした空間効果の実証分析を行い、その一部について学術雑誌等で成果を公表した。さらに、関東地方全域にまで拡大したデータを整備し、来年度以降において、データの特性や地理的構造・都市構造などの空間的特性、用いられている推定手法と結果の概要、推定の手間などの面での比較を行うための体制を整えた。
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Research Products
(7 results)