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2009 Fiscal Year Annual Research Report

過疎地域のソーシャルキャピタルとしての協働型コミュニティバス運行システムの育成

Research Project

Project/Area Number 20560493
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

出口 近士  University of Miyazaki, 工学部, 准教授 (70117175)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉武 哲信  宮崎大学, 工学部, 准教授 (70210672)
Keywordsコミュニティバス / 協働運営・運行 / ソーシャルキャピタル
Research Abstract

運転手を地元住民が務める宮崎県"高千穂町ふれあいバス"の利用者とバス運転手を対象にアンケート調査を行った。アンケートは、バス利用とバス運転による日常行動や人間関係の変化を問い、これをソーシャルキャピタル醸成の視点から捉えたものである。具体的には、ソーシャルキャピタルの要素である(1) 信頼関係(町内、沿線集落、知人・友人、親戚)、(2) つきあい・交流(近所つきあいの回数、人数など)、(3) 社会参加(地域活動の参加機会)が変化したかについて質問した。なお、利用者には面談調査とアンケート票を手渡し、郵送・返送する方法で実施し、88~104名の回答が得られた。6名の運転手には面談した。
その結果、(1) 信頼関係に関して「(1)-1信頼できる人の高千穂町内の人数に変化」について"増えた"(38人:37%)、"少し増えた"(21人:20%)を占めた。以下、信頼できる人の「(1)-2集落での人数」"増えた"(23:23%)、"少し増えた"(32人:32%)、「(1)-3知人・友人の人数」"増えた"(28人:27%)、"少し増えた"(36:35%)を占めた。(2) 交流に関して、「近所つきあいの回数」"増えた"(26人:28%)、"少し増えた"(27人:29%)であった。(3) 社会参加に関しては、「地域活動への参加機会」"増えた"(18人:20%)、"少し増えた"(17人:19%)であり、前2要素に比べて若干低い値であるものの運行以前に比べて増加している。一方、運転手6名については、質問(1)-1に対して"少し増えた"11人、"変化なし"4人、(1)-2"少し増えた"4人、"変化なし"2人、「(1)-3'知人・友人からの信頼度」"少し増えた"3人、"変化なし"3人であった。以上のことから、協働型運営方式である高千穂町のコミュニティバスの運行は地域のソーシャルキャピタルの醸成に寄与していることが確認できた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] プロジェクト・マネジメントの視点で見たコミュニティバスの運営方式の特徴2009

    • Author(s)
      福元浩祐・出口近士・吉武哲信
    • Journal Title

      土木計画学・講演集 Vol.39(CD-ROM)

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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