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2009 Fiscal Year Annual Research Report

環境水中のレジオネラ属菌の生育環境調査と新しい分類方法の確立

Research Project

Project/Area Number 20560502
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

平山 けい子  University of Yamanashi, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (40111778)

Keywords河川 / 水質 / レジオネラ / リン酸イオン / 第一鉄イオン / DNA解離波形解析
Research Abstract

本研究の目的は、河川水においてレジオネラ属菌が生育しない水質条件を明らかにすること、操作が簡単で特異性の高いレジオネラ属菌の新しい分類法を確立することの2点である。
山梨県内河川において、62地点のべ95回の採水を行い、レジオネラ属菌と水質の調査を行った結果、以下の点が明らかとなった。62調査地点中14地点で、レジオネラ属菌が検出され、検出率は20%であった。レジオネラ属菌が検出された地点のBOD値は3mg/L以下で、生活環境に係る環境基準では、B類型以下に相当し、比較的きれいであった。レジオネラ菌が検出された地点のリン酸イオン濃度は0.02~0.27mg/Lであった。リン酸イオンが検出されない地点では、レジオネラ属菌も検出されなかった。レジオネラ属菌が検出された地点の第一鉄イオン濃度は、0.01~0.31mg/lであった。第一鉄イオン濃度が0mg/lの地点はなかった。第一鉄イオンはレジオネラ属菌の生育に不可欠な物質とされるが、第一鉄イオンはどの地点においてもレジオネラ属菌の生育に必要な量は足りており、他の条件が満たされれば河川水中にレジオネラ属菌が生育してくる可能性が考えられる。
測定自体が簡便で迅速かつ特異性が高い、新しい分類法であるDNA解離波形解析法(Genopattern法)について検討を行った。DNA上の複数ヶ所出現する塩基配列と結合するように設計されたプライマーを用いて、Legionella pneumophilaの血清群1から15の既同定株19株について、それぞれのDNA解離波形パターンを測定しマスターデータを作成した。その結果、波形での分類に有効なプライマーが確認された。各プライマーのGC含量やHit数(レジオネラ属菌DNA上の連続した7つ以上の塩基配列がプライマー配列の中に何回あるかを示した数)と波形パターンの違いには、明らかな関係は見出せなかった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 環境水域中のレジオネラ属菌の調査2009

    • Author(s)
      平山けい子
    • Journal Title

      日本福祉工学会誌 11

      Pages: 8-13

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 山梨県内河川中のレジオネラ属菌の調査2010

    • Author(s)
      荒川貢
    • Organizer
      土木学会関東支部第37回技術研究発表会
    • Place of Presentation
      日本大学理工学部
    • Year and Date
      2010-03-10

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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