2008 Fiscal Year Annual Research Report
免震層変形の効果的低減を目指した免震構造システムの評価研究
Project/Area Number |
20560514
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀 則男 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 助教 (60292249)
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Keywords | 免震構造 / 長周期地震動 / 建物クリアランス / 磁気粘性流体ダンパー / 摩擦ダンパー / 振動台実験 / 変形制御機構 |
Research Abstract |
免震構造は, 地震時の応答加速度を大幅に低減できる有効な構造であるが, その反面, 大きな応答変形が生じるため十分な免震層クリアランスが必要であり, 大地震や長周期成分を含む地震動に対しては免震層クリアランスを超える過大な応答変形が危惧されている。本研究では, 免震層の応答変形を効果的に低減し, かつ上部構造の応答加速度を抑制する応答制御システムの提案を目的としており, 解析的検討による応答制御手法の検討・提案と振動台実験による検証を行う。平成20年度の研究により以下の知見が得られた。 1. さまざまな地震動について解析的な検討を行い, 地震動の特性による免震建物の応答性状への影響の分類, 各種ダンパーを設置した場合の相違の定量化を行った。 2. 磁気粘性流体ダンパーを用いたセミアクティブ制御によって, 免震層の応答変形と建物頂部の応答加速度を低減するシステムを検討し, 解析的検討によってその応答低減効果を検証した。これにより, 応答変形の大きさに依存した制御力の発揮と, 慣性力の増大を抑えるための制御力低減を行う制御則を提案し, 既往の方法よりも効果的であることが確認できた。 3. 一層免震構造試験体に, 制御を行う磁気粘性流体ダンパー, 及び弾塑性型の特性を有する摩擦ダンパーを設置して, 振動台による加振実験を行い, 応答性状を把握した。今年度については, 研究全体における予備的実験と位置付けられ, ダンパー特性の把握, 適切な解析モデルの構築, 実験システムの検証を行うことができた。
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Research Products
(4 results)