2010 Fiscal Year Annual Research Report
RC壁の内部探査のための赤外線サーモグラフィ画像の簡易補正手法に関する研究
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20560517
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
黒川 善幸 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (50242839)
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Keywords | 赤外線サーモグラフィ法 / 内部欠陥 / 表面温度分布 / 日射吸収 / 色彩値 / 熱伝導 / アクティブ法 / ハロゲンライト |
Research Abstract |
平成22年度においては、ハロゲンライトによる加熱を伴う内部欠陥の検出に関して、検討した。 本研究課題の遂行にあたる研究組織は、研究代表者が単独で組織した。 平成22年度においては、前年度の設備備品費として購入した分光測色計にハロゲンライト用の較正データを新たに導入して、より精密な分析を行った。表面色を様々に変化させたモデル供試体をハロゲンライトで加熱する検証実験を行った。 また、使用したハロゲンライトの特性の詳細を把握するため、光線の分布と時間変化を分光放射計を用いて測定した。測定は20℃一定の無窓の養生室内において行った。その結果、ハロゲンライトの分光分布は、ピークが900nm付近とみられていたが735nmであること、550-650nm付近は傾きが緩やかでガウス分布曲線の形状からは逸脱していること、使用時間によってスペクトル分布は変化がないが光線強さは大きく変化してくること、光線強さ分布は楕円曲線で良く近似できること、スイッチを入れてから数分後には光線は既に安定しており、遅くとも10分後からはほぼ変化がみられないことなどが判った。 色彩との関係では、分光測色計を用いて各波長の放射率を測定し、そこから分光吸収率を求め、ハロゲンライトのスペクトルを掛け合わせることで、吸収熱量を求めることができた。この吸収熱量で表面色を整理すると、吸収熱量の差の大きい2色で塗り分けられた試験体では面内の熱伝導が発生することで、表面色の境界に比べて表面温度の境界はぼやけており、内部欠陥探査に大きく影響を与えることが判った。
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